こんばんは、整骨院自費導入アカデミー主催の松村です。
無料メルマガにも書きましたが、先週は化膿性扁桃炎で死んでました。
あ、仕事はちゃんとしていましたよ。
久しぶりに39度超えの体温での仕事、我ながらよく倒れず、しっかり治療できたものだと思いました。
さて、自費導入アカデミーを始めてからというもの、結構同業の先生から質問をいただくようになりました。
自費導入や移行に関わるものもありますが、明らかに違う質問もありました。
でも、まあせっかくなので回答させていただいておりました。
その一部を公開させていただきますので、何かの参考にしてみてくださいね。
ただ、かなり偏った意見です、私のは。
そのあたりは考慮してくださいね。
INDEX
Q:どうやったら自費を導入できますか?
正直愚問ですね。
大切なのはノウハウではないんです。
なぜ自費を導入しなければいけないのか、その明確な理由を答えられるようにすれば、方法は自ずと出てきます。
今は治療方法から経営方法までノウハウにあふれているので、どうしてもノウハウ病になりがちですが、一度しっかりと考えてみてくださいね。
Q:スタッフが辞めてしまうんですが、どうしてでしょうか?
難しい問題ですよね。
まず、なぜ辞めるかによって変わってくると思います。
開業するから辞めるのか。
それとも転職するのか。
そもそも業界から足を洗うのか。
転職の場合は、その院で学ぶべきことがなくなったと未熟者が思ってしまっての退職かもしれませんし、もし開業で辞めるにしたら、一言相談してほしいものですよね。
ただ、私が思うのは、辞めることを前提で最初から雇用するべきだと思うんです。
だって、定年(60歳)まで、給料、ボーナス、福利厚生、退職金・・・・全部面倒見ることってできます?
もちろん、経営者としては、従業員の人生の面倒を見ていかないといけないし、そういうのを志にするのもいいかもしれません。
でも、柔道整復師である我々の本業は、会社の社長ではなく、目の前の患者さんを診てなんぼです。
まず、そこでしょう。
社長業はサブでいいはず。
たまに現場抜けなければならないとか、社長業を優先しなきゃならない時のための従業員であって、完全に現場から自分が抜けようとするから従業員が退職することについて悩んでしまうわけです。
自分がいたら院はなんとかなる、それくらいの気概は持っていただきたいと思いますね。
あ、ちなみにですが、現場離れると、もうえらそうに技術教えたらダメです。
感覚は現場を離れた日数に比例して低下してきます。
そう、腕は落ちます。
それを戻すのって、かなり努力が必要です。
日々治療していると、今でも新しい発見があります。
正直、現場に出ていない、社長業メインの柔道整復師の方は、私の足元にも及ばないでしょう。
知識は本で身につけられますけどね。
自分が現場から離れたいがために従業員を雇うという動機自体が、従業員のモチベーションを下げている可能性もあります。
なぜなら、私自身もやはりそうだったから。
自分の院なのに、なぜ全く現場に現れないのか不思議でした。
独立してみて、わかりましたが、多少抜けるのはやはり仕方ないと思います。
ただね〜、全任せってのはね、分院からにしましょうね。
現場に出ていない人の言うことなんて、本来なら誰も聞きません。
それを聞かそうとするから、自己啓発系のセミナーみたいなことや、あやしい宗教みたいなことしないといけなくなるんですから。
院長なら、現場で背中見せないといけませんよね。
Q:自費にするには、美容メニューを入れたら楽だと聞いたんですがどうでしょうか?
楽だと思います。
美容に保険効くと思っている人はいませんから。
また、単価も高い。
ただ、現在は導入しているところが増えています。
増えるとどうなるか?
今度は価格破壊が起きますね。
薄利多売方式に変わっていきます。
私は個人的に美容メニューは嫌いなんで導入しません。
「身体を良くする→姿勢が良くなる→見た目も良くなった」
私としては、美容は副産物なんです。
それに、最近世間に出回っている技術、正直「・・・・・」っていうレベルで高い講習料取ったりしてますね。
そろそろ我々の業界を食い散らかして、最初の頃よりも講習料とかの収益が上がらなくなってきているんじゃないでしょうかね?
次は何するんだろう?
美容メニューはいいですけど、治療とは違うので、導入されるなら、ちゃんと勉強された方がいいです。
しかも、胡散臭い柔道整復師がどうこうしたものより、なんなら一流のエステティシャンに学ぶべきだと思います。
美容に対するモチベーションが全然違いますから。
やるんなら、なんでも「ホンモノ」を身につけないといけないですよね。
Q:セミナー等にはなるべく参加した方がいいですか?
この質問に関しては、若い柔道整復師の方からが多かったです。
答えは、「yes」でもあり「no」でもあると思います。
先述したように、最近はノウハウ系セミナーが多いです。
本質を語っているものは少ないし、たまにあったと思ったら胡散臭かったり。
治療家、経営者としての軸をすでに持っている場合、ノウハウを仕入れても、それが自分に合うのか、導入するならどうするのか等、目利きのようなことができるのでいいのですが、自分の軸ができていない場合は、仕入れたノウハウの数だけ悩みが増えます。
それなら、治療法は自分が「これ!!」と思ったものを1〜2種類しっかり勉強する、経営も、自分が「これ!!」と思ったものを真似したり勉強し、それ以外は全部切り捨てる位の方がいいと思います。
私のように、治療色バリバリ出す経営方法もありますし、正反対にスタッフにコスプレさせたりして、医療というよりもサロンとかそちら系のような経営をしている先生もいます。
もちろん、私の価値観から言わせると、そんなコスプレとかするのは邪道だし、絶対にやりたくないし、しないですし、知り合いがしていたらぶん殴るかもしれませんが、経営としての手法のひとつではあるわけです。
治療にしても、カイロがいいという人もいれば、なんとか整体がいいという人もいる。カイロを否定しても、カイロで治っている人もいれば、カイロで治らなかった人が鍼灸で治った場合もあります。
大切なのは、あなた自身がどういう治療家、どういう経営者になりたくて、そのためには何が必要かを考えることです。
「儲けている先生がアレやってるから、俺もアレやろう」
ってのが一番ダメなパターンです。
ぜひとも、自分自身をとことん落とし込んでいっていただければと思います。
最後に
どうでしたか?
ムカついた人はムカついたと思います。
私自身、別に媚びる必要もないので本音で書かせていただきました。
我々は治療家です。
私は中学生の頃から柔道整復師になりたくて、そしてその目標を叶え、そして開業し、今があります。
私が中学生の頃に憧れた柔道整復師は、ベンツに乗って、現場は従業員に任せっぱなしで、スタッフミーティングのときにクサいセリフを吐くような柔道整復師ではありませんでした。
患者さんと向き合い、患者さんも治療家も笑顔になっている、そんな院の院長でした。
迷ったら、なぜ自分が柔道整復師になったのか思い出してみてくださいね。
そこにすべての方向性が出ているのかもしれません。
まだまだ、質問がありましたが、またの機会に紹介させていただきますね。