こんばんは、整骨院自費導入アカデミー主宰の松村です。
前回の記事
の続きです。
前回、チラシやネット広告等をする前に、自分、自院の価値をしっかりと創造してからでないと危険なことになるということを書かせていただきました。
では、なぜ危険なのか?
今回は、それについて書かせていただきます。
ぶっちゃけですが、接骨院・整骨院という事業(ビジネス)を、ただ単に、短期的(3〜5年未満位)にお金を稼ぐだけを目的に行うのなら、治療技術なんてま〜〜〜〜ったく必要なく、マーケティングテクニックだけで十分でしょう。
方法はと〜〜〜っても簡単。
初回は無料以外でなるべく安くしましょう。ま、別に無料でもいいですけど、あとあとがしんどいので。
回数券、もしくは月額定額制、それかその両方を用意しましょう。
治療技術は、バカでもできる簡単で基礎的で、素人に毛が生えた程度のものだけにしておきましょう。
ターゲットは、あまりきつい症状ではない、女性の方。女性専門院にしてもいいでしょう。
美容メニューは絶対に入れてください。
できれば物販(サプリ、化粧品)も用意しましょう。
ダイエットメニューも用意してください。もちろん、「楽勝で痩せる」的文言も忘れずに。
スタッフを雇用し、マニュアルを用意し(受付だけでなく治療方法も)ましょう。
スタッフの評価は、売上に応じてあげていきましょう。数字だけでシビアに決めないといけません。
スタッフ教育は、朝礼では大声を出させ、なるべく褒め称え(表彰状なんてのもありですね)、怒ることは少なくしましょう。
あとは簡単です。
素人に毛が生えた程度の技術を、あたかもとんでもなく高い技術レベルのものだと思わせて、なるべく高く売ってください。
そして必ず、「1回では絶対によくならないから、〇回(回数券の回数や月額定額制で受けることができる回数の上限)受けないといけません」と言ってください。
できる限りポスティングをしましょう。
PPC広告にお金をたっぷりかけましょう。
そうすると、間違いなく自費メインの院にできます。悪徳治療院ですが、間違いなく儲かります。
臨床経験????
多分1年くらいでもできるんじゃないでしょうか?
ま、人にもよりますが。
でもね・・・・
この事業スタイル、10年、20年続くと思いますか?
もちろん、売上を上げられなくて、つぶれてしまっては元も子もない。
きれい事では済まされないのが自営業です。
嘘をついてでも、まずは売上をあげ、事業を軌道に乗せるという考え方もなくはないです。
しかしながら、「嘘をついてでも(患者をだましてでも)売上をあげる」という経営スタイルをすると、そういう人がスタッフでも集まってくる可能性があるということです。
だから、欲しいのは給料。
もっともらえるところがあれば、平気でそちらにいくことになります。
また、院長にも平気で嘘をつくスタッフが集まります。
そういう人間じゃないスタッフは、嘘をついてでも売上をあげるというスタイルについていけなくて辞めていってしまいます。
残るスタッフは、嘘をつくスタッフ、お金だけが目的のスタッフだけになっていくのです。
「そんなの、理念とかミッションとか、適当にきれい事言って、朝礼で大声で唱和させとけばええやろ」
そう思われるかもしれません。
経営者自身が、いつも演技してきれい事を言っておけばいいと思うかもしれません。
しかし、マズローは、『完全なる経営』で
「俳優のように演技をしてみせたところで、なかなか欺けるものではない。人間は、意識レベル、あるいは無意識レベルにおいて、相手が演技していることや、行動によって示そうとしている気持ちが本心ではないことを、どういうわけか見抜いてしまうのだ」
と述べています。
また動機づけの研究者として著名なハイディ・グラント・ハルバーソン(Heidi Grant Halvorson)も
「本心は、相手に伝わります」
と明言しています。
そう、いつかはバレるんですよ!
患者さんにもいつかはバレます。
地域にもいつかはバレます。
その先は・・・・・?
次回は、このようなマーケティングをし続けることで起こることを具体的に書かせていただきたいと思います。