一貫性のある院作りのためのたった2つの質問

こんばんは、整骨院自費導入アカデミー主宰の松村です。

東京で開催する、「整骨院自費導入マスター講座 in 関東」も残り3席となりました。
未だ自費移行や自費導入にお悩みの先生は、すぐにお申し込みくださいませ。

 

さて本題です。

 

僕がアカデミーで一番うるさく言うのが、

 

ブ レ る な!!

 

ということ。

実はブレている先生ほど、院の売上も悪い、患者さんを治せないんです。

 

僕の院は、小顔矯正や美顔鍼、O脚矯正といった美容系メニューは一切やってません。
これは何も、美容系メニューが悪いと言っているわけではありません。

僕のポリシーを頑なに守っているだけです。

経営的なことを考えると美容メニューというのは、高単価で回数券販売もできて物販につながりやすい、なおかつ効果も見た目(他覚所見)だけでいいので、自費の売上をUPさせるためには非常に効率的だと思います。

その分、チラシやネット広告などの販促活動に手間暇とお金をかけなければならないというデメリットもありますが、美容メニュー自体は手法を覚えれば誰でもすぐにある程度のレベルまでできるようになるということを考えると、メリットのほうが大きいでしょう。

しかし僕は、美容メニューを提供したくて柔道整復師になったわけではないんです。

 

自分が柔道で怪我をした時に必ず行く接骨院がありました。
業界に入って知りましたが、ほねつぎの達人だったそうです。

当時の僕は素人ですし(当たり前ですが)、練習がハードなのでよほどのことがない限り病院や接骨院に行くことはしません。

また当時は根性論全盛期なので、怪我は気合いで治すものと教わりました(笑)

怪我しても我慢して練習して、試合前に困って接骨院に行くという状況でした。
そこの先生にはよく

「もっとはよ来たらええのに」

と言われたものです。

元々柔道をされていた先生で、当時僕が通っていた道場の先生でもあります。
治療をしてもらっている間は、柔道のテクニックも色々と教えていただくこともできていました。

漠然と、「こういう先生になりたい」と思ったんです。
残念ながら僕は、その先生に弟子入りすることはできませんでしたが、常にあの頃の、あの先生を思い出しています。
あの先生のように、困ってる人を救えるようになりたい。

それと当時、マクドナルドや吉野屋の展開が始まり出した頃で、自分より年上の大学生のアルバイトのお兄さん、お姉さん達が、学ラン着た明らかに年下の僕に「ご一緒にポテトはいかがですか?」とか(当時セット売りしてませんでした)、深々と頭を下げて「ありがとうございました」とか、そういうのに凄く違和感を感じていました。

そんな中、患者さんが「ありがとうございました」と言って頭を下げながらお金を支払っている光景を目の当たりにして

 

「これや!!」

 

と思いました。

後で考えたら祖父は内科医で「松村医院」をやっていて、診療所をよくウロウロしてたわけだから、その時に気づけよって話なんですが、残念ながら自分自身があまり病気にならなかったので、医師という仕事に全然興味が湧かなかったんでしょうね。

僕の場合、べつに経営者になりたくて柔道整復師になったわけではありません。
ただ僕は性格上、理不尽なことは先輩だろうがなんだろうが許せないんです。

雇われている以上、理不尽な目に遭う確率が高い。(当時は特に)
だから開業して、自分のやりたい治療をやることにしたわけです。

そんな僕が、美容系に手を出すというのはブレまくっていると思いませんか?

だから美容系は一切やらないだけ。
もちろん、損をすることもあります。
経営者なら、高収益メニューを導入しない手はないのかもしれません。

僕の技術のレベルを落として、治療をマニュアル化して人をいっぱい雇用して…とするほうが、経営者なら正しい選択なのかもしれません。

でもやらない。
それをしてしまうと、僕はもう柔道整復師ではなくなってしまう。
中学生の頃から憧れ、初任給1万円で6年も学校に通いながら、内臓を壊しながらも柔道整復師となり、理想を追求するために開業した意味がなくなってしまう。

だからやらない。
それだけです。

 

とエラそうなことを書いてますが、保険時代の僕はブレまくっていました。
夢と希望を持って開業し、すぐに流行る院になったものの、スタッフを抱えると出てくるのが問題児。
患者さんに高額な布団を扱うネットワークビジネスを勧めるスタッフもいましたし、備品を盗むスタッフもいました。

それでも、当時は自分の修業時代が大変だったので、スタッフには同じ思いをしてほしくないと、仕事もできないスタッフに高額な給料を渡していました。

その結果、スタッフの給料を支払わないといけないため、売上重視の院にしていかなければならなくなりました。

スタッフに歩合給を付けやすいからダイエットメニューを増やす、毎日アホみたいに忙しいから回転率を上げることを優先させる、と今では考えられないことをしていました。

最後のスタッフが独立して退職した後、保険で1人院でやっていたのですが、ものすごく虚しくなりました。

保険は厳しくなり、毎日アクセク働いていて、レセプト枚数も落ちてないのに売上は落ちる。
そもそも、行政にビクビクしないといけない。

そしてそれらがイヤになり自費にしたら、月商20万円くらいになってしまって潰れそうになる。

 

「いったい、なんのためにこの仕事してんねん!!」

 

心の中でそう叫んでいました。

この業界はもう無理、と勝手に見切りをつけ、ネットワークビジネスをやって日本トップランクまで行ったもののその会社が倒産。

何をやっても上手くいかない、そんな状況でした。

しかし、その時に

 

「俺はいったいなんで柔道整復師になったんやろか?」

 

と思い返したんです。
そこでようやく原点に立ち返ることができたのです。

 

現在、保険メインで経営している柔道整復師の先生。
現在、自費のために色んな治療法のセミナーや、色んなコンサルのセミナーを受講されている先生。

思い出してください。

あなたが、柔道整復師になったのは肩こりや腰痛をとりあえずマッサージして保険をグレーで請求して、お金「だけ」を稼ぐためなんですか?

もしそうなら死んでくださいね。

そうでないなら、なぜあなたは柔道整復師になったんでしょう?
それこそが、あなたが仕事をやっていく原動力になります。

僕はずっと柔道をやっていて、しかもまあ決して強くはないけれど本格的にやっていたほうです。
で、そのまま柔道整復師になったわけなので、まあゴリゴリの柔道整復師です。

中には脱サラしたかった、という場合もあると思います。

独立して、自営で何かやりたいと思って、その手段が柔道整復師だった場合もあるでしょう。

そんな柔道整復師はダメなのかというとそんなことはないです。

 

あなたが仕事(治療)をしていて、火花散る瞬間を思い出してください。
仕事してて、お金が入ってくる以外に「よっしゃ!」と思わず拳を握りしめる瞬間はどんな時ですか?

それを思い出していただくといいでしょう。

 

柔道整復師になった動機と火花散る瞬間を思い出すことで、あなたのミッションが明確になります。

 

①なぜあなたは柔道整復師になったのですか?
②仕事中に火花散る瞬間を教えてください。

 

このたった2つの質問で、あなたのミッションは明確になりますのでぜひお考えください。

ミッションを明確にすれば、ブレません。
ブレようがなくなるのです。

 

 

最後に。

先日、アカデミー会員の先生に

「松村先生のように自信を持った治療家になりたいんです」

と言われました。

アカデミーをやりはじめて、セミナーすることも多くなりましたが、自信なんてないですよ。
治療はいつまでたっても不安だらけだし、院の経営だって今は上手くいってるけど「一寸先は闇」だといつも思ってます。

アカデミーだって、ある日突然会員の先生がみんな退会するって言い出すんじゃないかと思う時もあります。

不安だらけです。
だからこそ常にその不安を消すための努力をします。

僕は自信家ではないです。

しかし、強い信念を持っています。
それを自信と見間違えているんだと思います。

 

さて、最後に告知です。

院の理念を言語化するワークも含めた、「整骨院自費導入マスター講座」を東京で開催します。

下品な値引きチラシや高額回数券を売りつけるという手法に抵抗がある先生や、マニュアル化ばかりのコンサルに嫌気がさしている先生、治療家として生きていきたい先生はぜひ受講してみてはどうでしょうか。

 

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投稿者: 正隆松村

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