こんばんは、整骨院自費導入アカデミー主催の松村です。
自費移行までのストーリー、久々に更新です。
まだお読みでない方は
からお読みください。
では、前回の続きから。
せっかく自費メニューを作ったのですが、ある障害が出てきました。
例えばこんな感じです。
肩こりが主訴の患者さん。
もちろん「肩こりコース」を希望するのですが、
腰や股関節に原因がある場合(もちろん肩こりのほとんどの場合において、肩や首以外に原因があるのですが)、
「全身コース」の治療をしたいが、3000円が5000円になるので、患者さんに全身コースを勧めると、
「あ、この院値段の高い方勧めやがったな」
と思われないか怖くて、結局肩こりコース内でちょこっと腰とかもやってしまうという状態になりました。
そりゃそうですよね、7年間数百円しか患者さんから受け取っていなかったんです。
3000円でも高額だと思い込んでおりましたので・・・・
結局
「全然思ったようにでけへん・・・・」
という状況になりました。
また、自費に移行していくとはいえ、ただ新患から自費にしただけで、たくさんの保険の患者さんがまだおられました。
新患さんを自費にすることで、保険の患者さんを診るのが、なんだか自費でちゃんと来られてる患者さんに失礼な気がして、どんどんヤル気が失われていきました。
売上も大したことにはならない、思った治療はできない・・・・
保険メインと何ら変わりはありません。
商売として割り切って、スタッフも雇って、それなりのものをそれなりに提供するという経営もアリかもしれません。
しかし、私は嫌でした。
自分自身が、柔道整復師として、鍼灸師として、それ以上に医療人として、自分の中で最高のモノを提供できないことがとてもストレスでした。
「◯◯分:◯◯円」という料金体系もおかしい。
だって、治療というのは、患者さんそれぞれで同じ肩こりという症状でも絶対に全く同じ手法にはならないし必要な時間も違う。
そもそも、なんで治療にコースや時間があるのだろう・・・・
自分がストレスを感じることなく、そしてお金のことも気にせず、患者さん1人と、治療のことだけに集中して向き合うことができる方法はないか?
そして私ぴったりの方法が見つかったのです。
それが、業界では一般的に「マルメ」と言われる料金体系でした。
要するに、「1回◯◯円」というものです。
私にとってデメリットは何もありませんでした。
年末も近かったので、
「よし!来年からこれで行こう!」
と決意し、来年に向かってワクワクしながら準備をしたのでした。
当時、その先に待ち受けている地獄も知らずに・・・・
続く